chocoxinaのover140

ハンドルは「ちょこざいな」と読ませている

2021年買ってよかったもの

昨年は夏頃から転職活動を始め、その過程でうっかりフリーランスになってしまった。

そういうわけで下期はブログで冗談を言う余裕もない状態だった(そろそろ再開したいですね)のだが、それはそれとして昨年買ってよかったものについて紹介したい。

以下それなりのアフィリエイトリンクが含まれます。

sphh jp

booth.pm

近頃ギークの間で話題の「自作キーボード」のキットだ。キーボードとして利用するには、以下のリンクから買えるもののほかにキーキャップ(文字が書いてある部分)とキースイッチ(文字通り各キーのスイッチとしての役割を担う部品)、および各種工具類が必要になる。

自作キーボードというと、よくメディアで取り沙汰されるのは指の移動距離を減らそうとした格子配列のモデルや、全てをホームポジションで完結させる超省スペースモデル、果ては宇宙海賊が管制室で叩いているような大仰なものなどが印象的だが、今回筆者が組んだのはより一般的な配列に近いキット。

エンジニアに人気のキーボードを踏襲しつつ左右分割型にして肩への負担を減らした、という設計思想だ。

筆者はキーボードを自作する、ということ自体への興味はさほどなかった(現に組立時ははんだ付けの苦労やその失敗による部品の破損等で楽しむどころではなかった)のだが、そもそも世の中には日本語配列の分割キーボードの選択肢がほとんどなく、自分がこのキットを買った当時は自作するか、あるいはメーカー終売品をメルカリで探すかする他なかったのだ。

そんな苦労はともかく組み上がってしまえば使い心地は見た目の通りで、自分の頼りないはんだ付けに物理的な力がかかるような場所も(ほとんど)なく、更には使われているファームウェアが意外と器用で、作る前に想定していた以上にキー配列の融通が効く。

とくに単押しと長押しに別の機能を持たせられる、というのが便利で、これを駆使して右手のホームポジションをカーソルキーだのテンキーだのに切り替えながら作業できるようになると、なるほど確かにこれらの機能を前提になるべくキーの少ないキーボードを組みたくなる気持ちもわからないではない、という気分になる。

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(ところで、分割キーボードやそのキットを選ぶ際には、物理的なキー配列に注意すべきだろう。6,y,bキーは人によってどちらの指で取るかが異なる上に分割する場合どちらに置かれるかがモデルによってまちまちで、またsphh jpのように"特定の小型キーボード"を模したモデルはshiftキーの列が通常よりも若干左にズレているため慣れるまではミスタイプが増える)

ちなみに、キーキャップはCORSAIRのものを使っている。

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日本語配列の記号が刻印されたキーキャップはそもそも選択肢があまり多くないのだが、これはLEDを透過させるために2色形成になっており、その分肉厚で重量が増すためか打ち心地がいい。

このキーキャップしかり、壊した部品の代替品しかり、これを組むために買ったはんだごてしかり、かかった総コストについては正直計算を始めると頭痛がしてくるレベルなのだが、それでも後悔はしていない。

MX Master 3

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有り体に言うと、ロジクールが出している最強のマウス。価格は実売ベースでも13000円前後となかなか強気なものの、その分多機能なのがウリだ。

シリーズ三代目の本機はセンターホイールに独自の機構が採用されており、ホイールを無段階(なめらか)かつ高速に回すか、あるいは一般的なマウスのようにカリカリと段階的に回すか、というのを自動で制御できるようになっている。

基本的にはカリカリ言うモードにしたまま使用しつつも、ときおりweb記事を読んでいて末尾の脚注から本文に戻るときなどはホイールを強めに回せば自動で無段階モードに切り替わるため、ほぼ一瞬で長いページを縦横に移動することができる。

なによりこの制御が磁力で行われている、というのが嬉しいポイントで、物理的に動く部品が少ない分壊れにくさに期待できる。

仕事やプライベートにChromeを使っているとセンタークリックを使う機会が多いからか、普通のマウスを使っていると1年そこそこでホイールの挙動が怪しくなったりするのだが、それらと比べればMX Master 3はいくらか壊れにくいだろう。

もっとも、個人的に一番購入の後押しとなったのは握り心地の良さだ。数年前から手首の具合があまり良くないので、負担軽減のため、という名目で購入を思い切った感がある。

ちなみに、ここまで紹介したキーボードおよびマウスはオフィスで仕事をするとき(筆者はフリーランスとはいえ現状フルタイムで業務委託を受けておりそこそこの頻度で出勤する)にも持ち出しているのだが、これらをまとめて持ち出すのに一番ちょうどよかったのがこの商品。

www.nitori-net.jp

キーボードとマウス、それにリストレスト等々の荷物を持ち運ぶには、一般的なガジェットポーチだと中が「平らすぎる」のだが、より「箱っぽい」フォルムでそれなりの耐衝撃性もあるバッグインバッグが必要な場合、これに限らずコスメボックスが有力な選択肢となるようだ。

ルックプラス バスタブクレンジング

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「行けたら行く」「どこからでも切れます」に連なって日本にはびこる嘘として、風呂用洗剤が言う「こすらず落ちる」というのがある。

我々はもはや「それ」を指摘するのも馬鹿らしい、という諦念とともに日々バスタブをこすり続けててきた。つまり「こすらず落ちる」を「行けたら行く」よりも信用できない言葉として扱ってきた。

実際のところ、あれらの風呂用洗剤でも「風呂釜中を薬液の泡で覆い尽くす」くらいにたっぷりと使えば本当にこすらずに掃除ができるらしいのだが、あの小さなスプレーでそんなことに気を使うくらいならばこすってしまった方が早いのである。

ただこのルックプラス バスタブクレンジングは、スプレーが広口なためメーカーが想定した通りに泡を散布でき、かつ薬液も十分に強力なため、より現実的な手順で「こすらず落ちる」を実現している。

叶わぬはずの夢が叶う、という意味で、この商品は魔法のステッキや巨大ロボに匹敵する発明だと言えるだろう。

筆者の家はユニットバスでほとんど湯を張らないためその恩恵を十分に享受しているとは言いにくいが、友人が女性と同居していたころ「保湿成分だかなんだかでやたらヌルヌルしたボディソープだの入浴剤だのも落ちる」と言っていたので、割とハードな使用にも耐えそうだ。

バートル エアークラフト

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(一応Amazonのリンクを貼ったが、サイトを選べばもう5000~10000円は安くなる)

近年は工事現場だけでなく真夏のイベント会場などで見かけるケースも増えた、いわゆる空調服(この呼び方は本来株式会社セフト研究所及び株式会社空調服登録商標)である。

筆者は真夏の公園でディスクゴルフをする際によく利用したのだが、これがあるとないとでは疲労度がまったく違う。

汗がすぐ引く→汗の熱交換作用が十全に発揮される→体温が下がる上に必要以上の汗をかかない→体力の消耗が減る

というわけだ。

「暑い日も涼しくなる」といったたぐいの魔法の道具でないことにはご留意いただきたいが、暑い日の屋外に長く居る予定があるなら大きな恩恵を受けられるだろう。

またこの手の商品の中でもバートルのものは比較的洒脱な見た目のモデルが多く、その気になれば「ワークスタイル」の範疇でまあまあこなれた感じに着こなすこともできるはずだ。

さて、バートルはこのエアークラフトと同じバッテリーを使った冬用のヒーターベスト「サーモクラフト」というのも出しているのだが、こちらは万人におすすめできるかというと微妙なところ。

スイッチを入れれば直ちに用を為す扇風機とは違って、ヒーターは電源ONから十分な暖かさに至るまでやや時間がかかるため、スポーツなどの用途で使うには温度調整がしにくい欠点が目立つのだ。

シカキュア クラッシュジェリーウォッシュ

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洗顔料である。その名の通り(?)泡ではなくこんにゃくの細かい粒子で汚れを絡め取るようにして洗うようになっている。

これで顔を洗うと、汚れは残っていない、妙な保湿成分が膜を張る感じもない、かといって肌のつっぱりもない、という、かなり「ニュートラル」な状態になる。最初に使ったときは、ここ10年どころか20年味わっていなかった感覚に思わず顔がほころんだ。

「肌がニュートラルだとウケる」というエンタメを体感するためだけにも一度試す価値があるだろう。

この製品の唯一の難点は値段で、同じ容量のダヴの洗顔料と比べると実売価格が5倍はくだらない。さらに一回あたりの使用量もざっと3~4倍なので、常用するには通常の20倍というコストが重くのしかかる。 そのためchocoxinaも購入当初は数日に一度のみの使用に止めていたのだが、段々と使用頻度が上がっておりそろそろ甘んじて乗り換える覚悟を決めるべきかもしれない。

ソーダストリームGenesis

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おなじみ、水を炭酸水にする機械である。

それが良いとか悪いとかいう話は一旦置いておいて、筆者は近頃酒ばかり飲んでいるもので、買って以降は想像以上にヘビーに活用している。

購入を検討している人にとって気になるのはランニングコストだろうが、こちらはざっと計算すると「ディスカウントストアでちゃんと安い炭酸水を買う」のと比べるとせいぜい若干安い程度。 それでは初期投資を回収するのがかなり大変そうだが、ソーダストリームの利点というのはランニングコストよりも、購入や輸送の手間を低減し、また何をさしおいてもゴミを減らせる点にある。

ゴミが減るということはすなわち、大量の空のボトルを一週間部屋に保持しなくていいということでもあるし、朝早くにガラガラ言わせながらそのボトルを捨てに出なくていいということでもあるのだ。

パーカー インジェニュイティ

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ボールペンでも万年筆でもない新たなペン先、という触れ込みで売られているパーカーの「5thテクノロジー」を搭載したペンだ。

質のいいサインペンのような機構と万年筆のような「しなり」を兼ね備えており、撫でるような筆圧で、紙との摩擦をほぼ感じさせない書き心地が味わえる。

またペン先の感想などにも強く、万年筆と比べると管理が楽なのもポイントだ。

発売当初デパートで試し書きをして以降ずっと憧れていた商品なのだが、先日メルカリで中古美品がめちゃくちゃな安値になっているのを見つけてとうとう購入してしまった。

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(ちなみに、メルカリで安価な商品を見つけるコツはキーワードを絞らずに検索することだ。これは出品者が型番などの細かい情報を知らない可能性を考慮したもので、同様の理由であえて間違った綴りで検索すると売れ残りが見つかる場合がある)

とはいえ普通に買うにはいささか高値がすぎるペンだと思うので、普段遣いならば仕組みはほぼ同等ながらより安価な「IM」シリーズあたりを検討すべきだろう。

Amazon | PARKER パーカー 5th IM ブルーCT 2073225 正規輸入品 | 文房具・オフィス用品 | 文房具・オフィス用品

またこの5thテクノロジーを搭載したペンはインクが切れたら専用のリフィルを交換することになるのだが、これが実売ベースでも700~800円程度はするためランニングコストにやや不安がある。

筆者は普段あまりペンを使わない(その分たまに使うときはテンションを上げたい)タイプなので特に問題を感じていないが、普段からアナログ手帳でがっつり予定を管理するタイプの人には不向きかもしれない。

さいごに

ここまでの内容とはあまり関係ありませんが、ちかごろnoteで日記を書いています。

https://note.com/chocoxina/

本年もchocoxinaをよろしくお願いいたします。お仕事も募集しております。