chocoxinaのover140

良く言えばコラム

ライターchocoxinaはいったい何をしているのか

要はポートレートです。

外部で書かせて頂いた記事

suumo.jp

その他、本業のほうで名前の出ない記事をいろいろと書いてます(競馬予想、女性向け情報記事、成果報酬型広告etc)。
ご興味のある方はchocoxina(at)gmail(dot)comまで。

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個人ではなく本業の事業部での数字ですが、a8で月300万~の売上が出たりしています。

そんなわけでchocoxina個人の成果としてお見せできるものはあんまりないんですが、以下の記事とかまあまあ面白いと思うんで見て行ってください。

SNSとかでウケたもの

「ウケた」の基準は主観によります。

chocoxina.hatenablog.com

chocoxina.hatenablog.com

chocoxina.hatenablog.com

外部で評価いただいたもの

webメディア(デイリーポータルZなんですが)の投稿企画に採用されたり、新人賞で入選したもの。

chocoxina.hatenablog.com

chocoxina.hatenablog.com

chocoxina.hatenablog.com

chocoxina.hatenablog.com

ウケたとか認められたとかどうでもいいから読んでほしいもの

主に愚痴です。

chocoxina.hatenablog.com

chocoxina.hatenablog.com

chocoxina.hatenablog.com

chocoxina.hatenablog.com

町田市の領土問題に、機械学習でケリをつける

機械学習というのがスゴいらしい。

具体的にあれこれ指示を出さなくても、データを与えればコンピュータが勝手に学習して、その結果囲碁やら将棋やらポーカーやらがめちゃめちゃ強くなったりするそうだ。

とても良い。 テクノロジーそのものへの興味もさることながら、なにより、コンピュータが勝手に学習してくれるなら、人間があんまり動かなくて良さそうなのが素晴らしい。

ゲームでプロに勝つような高度ものはともかく、もう少しシンプルな問題なら、chocoxinaでも機械学習を利用して解決できるんじゃないか。例えば町田市の領土問題とか。

step0. 町田市領土問題とは

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町田市といえば、東京都と神奈川県の境にあり、その所属について古くから議論の続く地域である。

歴史的な経緯から東京都に属するものだという意見もある一方で、東京の他地域とは丘によって隔てられており、また横浜・川崎・相模原との交流が盛んであるなどの事情から、近隣住民の間では当然神奈川県に帰属するものだという意見が主流だ。

法的には、前身となる町田村が1893年に神奈川から東京へ移管された旨が確認できるものの、20世紀の日本政府が町田と神奈川県相模原市をひとまとめに扱っている事例もみられ、いずれとも断定しかねる状態になっている。

そんな町田市について、機械学習の力を用いて東京か神奈川か判別しよう、というのが今回の趣旨である。

つまり、

  • 東京・神奈川の各市区町村の情報をコンピュータに放りこむ
  • コンピュータがそれらのデータを使って、各市区町村が東京か神奈川か判別する方法を、なんかイイカンジに学習する←ここが機械学習
  • かしこくなったコンピュータに町田市のデータを読み込ませると、いずれに属するか判定してくれる

という具合だ。

step1. 環境の構築、あるいはつまりchocoxinaはこれから何をしようとしているのか

※1 本記事は、機械学習の知識はおろか、30行以上のコードを書いた経験すらない人間が執筆しています。内容に大きな誤りを含む可能性があるので、半笑いでご覧ください。 ※2 そういうわけなので、内容についてご指摘頂いても、言葉の意味さえ分からない可能性が高いです。

今回は、機械学習に使われるモデルの中でも「サポートベクターマシン」と呼ばれるものを用いる。

ja.wikipedia.org

リンク先にはなにやら小難しい説明が並んでいるが、出てくる数式などについては筆者もビタイチ理解していないので、どうか安心してついて来ていただきたい。

他のサイトをもとにしながら、把握できた限りの内容をかいつまんで説明すると…

f:id:chocoxina:20190802230602p:plain 画像出典:左から http://hats.jp/https://www.irasutoya.com/http://oyj.co.jp/

例えば、お手元にある「音楽に強いもじゃもじゃ」が、パパイヤ鈴木なのか葉加瀬太郎なのか、機械学習によって判別したいとき。

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こういった、「正体」「ボリューム」「スピード」のわかっているデータサンプル(教師と呼ばれる)を読み込ませると、

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コンピュータが何らかの方法で、未知のデータを振り分ける基準となる線(二次元以上であることがほとんどなので「超平面」と呼ばれる)を引いてくれる。

あとはこうして出来た判別機に、未知のもじゃもじゃのスピードとボリュームを読み込ませれば、パパイヤ鈴木か葉加瀬太郎かわかる、というのが基本的な流れのだが、

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前述のサポートベクターマシンとやらはこの線を引く方法の一種で、引き方が他のモデルとくらべてかなりイイカンジ(境界の近くにあるデータから、なるべく距離を取って線を引くようにしている。グレーの矢印を参照)だということらしい。

へー。

※ちなみに、ちかごろプロ騎士やらプロポーカープレイヤーやらを倒すために使われている「深層学習」とやらは、上の図でいうところの「線を引く」操作がめちゃめちゃ難しい問題(入力が数値じゃなくて画像だったりとか)に対して、人間の脳を模した仕組みで何段階も計算をさせて挑む、というものらしいです。
上の例で言えば、例えばまずスピードだけを頼りに予想をし、外れる度に予想材料の中でスピードの比重を減らしていく、というようなことをしているっぽいんですが、正直よくわかりませんでした。

最近はインターネットにさまざまな情報がアップされているので、この程度しか理解していないchocoxinaでも機械学習に手を出すことができる。おかげで領土問題も解決するわけだし大変ありがたいことだ。

さて、サポートベクターマシン(略してサベマ)は、

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なんかすごいフリーソフトR言語の実行環境)に、別のなんかすごいやつ(e1071というパッケージ)をインストールすると簡単に実行できるようなので、試しにやってみよう。

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その筋では有名なirisデータとやら(アヤメの花150本について、ガクや花びらの大きさと品種名を一覧にしたもの)を用意し、

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1~149件目のデータをもとに150件目の品種を予想させてみると…

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あまりにもあっけなく正解が出てしまった。

動画でお見せできない(地味すぎるから)のが残念だが、プログラムを実行してから結果が出るまでわずか3秒ほどで、コードを書く時間を含めてもせいぜい10分程度のものだ。

機械学習とかいう仰々しいものが、こんなに簡単にできてしまっていいのだろうか。この調子でいけば俺も来月あたり羽生善治に勝てるぞ。

f:id:chocoxina:20190803171138j:plain アヤメはもう生えていなかったので、代わりに近所にあった色の似ている花をご覧ください。俺はこの花が何かも分からないのに、コンピュータを使えばアヤメの品種を見分けることができる。

step2. データの用意

ともかく、機械学習が存外にチョロい(言うまでもなく、先人達の多大なる努力の賜物です)ことが判明したので、今度は機械に読ませるデータを作成しよう。

ざっと調べた結果、政府の調べた各種統計情報が以下のサイトにまとまっていたので、ありがたく使わせていただく。

e-stat.go.jp

最初のうちは「どんなデータを読ませれば判別しやすくなるかな」などと考えながらデータを見繕っていたのだが、途中であまりの量にめんどくさくなってやめた。そういうのはコンピュータさんサイドで判断するべきだと思う

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最終的に、役所の緯度経度や人口、他の自治体に働きに出ている人の数やもろもろの施設数など、90件以上のデータを見境なく放り込んだ。

ところで、各市区町村の人口について、はじめは神奈川県のサイトから調べようとしていたのだが

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いらん空白とかがやたら入っていて使いにくい、いわゆる「ネ申エクセル」が出てきて軽くイラつきました。

f:id:chocoxina:20190804133944j:plain イラついた話で段落を終えるのも何なので、先ほどとはまた別の花をご覧ください。

step3. モデル(?)のチューニング(?)

さて、さきほどアヤメの品種を予想する際には省略したが、機械学習によってより高精度な結果を出すには、いくつかの設定をこちらで追加してやる必要がある。

具体的には

  • γ(ガンマ値):判別に使う平面をどのくらい複雑な形にするか(数値が少ないほど「ズバっとした感じ」で分類する)
  • C(コスト):学習時に、一見例外っぽいデータ(かなり速いのに葉加瀬太郎だったもじゃもじゃ等)をどのくらい考慮するか

以上の二つだ。

γとかいう難しい記号が見えて面食らった方もいるかも知れないが、もう二度と出さないので安心して読み進めてほしい。

ともかく、万一このあたりの調整を誤ると、例えば

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図抜けてスピードの低いもじゃもじゃをなぜかパパイヤ鈴木に分類したり、

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既存のデータを完璧に分類することにこだわり過ぎて、新しいデータに対応できなくなってしまったりする(いわゆる「過学習」というやつだ)

このあたりの、いわゆるハイパーパラメータ(かっこいい)を調整するのはきっと相当骨の折れる作業なのだろう、と覚悟していたのだが、

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ネットで見つけたコードを一行書いて一晩放っておいたら、勝手に最適な値を見つけてくれた。こういうのもコンピュータさんサイドで判断してくれるのか。

ちなみに、この値を用いて分類を行うと、正答率は80%強だとのこと。

機械学習の成果が必要とされるほとんどの場面では不十分な値だが、そもそも我々は町田の所属を高々5割の精度でしか判別できないのだから、あまり文句を付けないでほしい。 じゃあお前プロ棋士に勝てるのかよコンピュータは勝ってるんだぞ

step4. 本試験

道具もデータもそろったので、いよいよコンピュータに町田市領土問題を解決してもらおう。

最終的に、コードはこのような内容になった(むろん興味のない人は読まなくていいです)。

#パソコンさん向けの下準備
library(e1071)
setwd('/hoge/machida')

#データの読み込み
shikuchoson.data <- read.csv("shikuchoson.csv", fileEncoding = "UTF-8-BOM")

#データを町田とそれ以外に分ける
machida <- grep("町田市", shikuchoson.data$"市区町村")
test<- shikuchoson.data[machida,]
train <- shikuchoson.data[-machida,]

#町田以外の例を使って、データから都道府県を判定する方法を学習
shikuchoson.svm <- svm(都道府県~., data=train,type="C",gamma=0.00000001,cost=10000000)

#町田が東京か神奈川か判定する
(predict(shikuchoson.svm, test))

「学習」「判定」がそれぞれ一行で済んでいるのは何度見てもソワソワするというか、パンツを履き忘れたまま外に出てしまったみたいな落ち着かなさがある。

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ともかく、このコードをうやうやしく実行したところ

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5秒ほどで結果が出た。

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機械学習による分類の結果、町田は東京都であることが判明しました知ってた。

さいごに

以上、機械学習を用いた分類の結果、町田市は(80%以上の確率で)東京都であることがわかった。

みなさんが今後の人生でこの手の領土問題に遭遇したら、ぜひ当記事を紹介し、紛争の解決に役立てていただきたい。

正直「神奈川」って言ってくれたほうが美味しかったんだけど、どこを弄ればズルできるのかよくわかりませんでした。

また個人的には、その手の冗談を抜きにしても「いわゆる機械学習」に触れられたのは単純に収穫だったし、よりシンプルなデータが相手なら、自分でも実用的に使えるんじゃないか、という手ごたえが感じられた。

皆様も、例えば仕事で何らかの意見を求められたときなどに、この記事を参考にしながら適当な数字をPCに放り込めば「機械学習の結果によれば――」とか言って上司をビビらせられるはずだ。

ちなみに、今回のコードで筆者の生まれ故郷、東京都の東大和市について調べてみたところ

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神奈川県だとのことでした。コンピュータさんが言うからにはそうだったんだろうと思います。

以下、技術的(?)な考察

gamma=0.00000001,cost=10000000という設定ではおそらくかなり明快な超平面を引いてると思うんだけど、そのくらいハッキリした面が引けるデータなら、どこかに目視で見てもわかるような傾向があるのだろうか。少なくとも自分が試した限りは目がチカチカしてよくわかんなかったです。

この手の判別器はでかい数字に引っ張られる(意訳)というような話を聞いたことがあるので、たぶん「人口が多ければ東京都」みたいな雑な分け方をしていると思われます。

f:id:chocoxina:20190804142006j:plain 最後までお読みいただきありがとうございます。こちらは神奈川県東大和市にあった花です。

この夏インドア派こそ始めるべき「ディスクゴルフ」7つの魅力

ディスクゴルフ、というスポーツがある。 f:id:chocoxina:20190604233540j:plain その名の通り、ディスク、いわゆるフリスビーを f:id:chocoxina:20190604233608j:plain 専用のコースで飛ばして、 f:id:chocoxina:20190604233647j:plain バスケットに入れるまでの打数を競うスポーツだ。

――楽しそうじゃん?

むろん、ディスクゴルフは実際に楽しい。
コースをたかだか3つほど回っただけの筆者が、こうして紹介記事を書こうという位だから、その点は間違いない。

正直なところ、ディスクゴルフの魅力についての説明なんて「フリスビーぶん投げたら楽しかろうもん」で十分だろ、と思ってさえいる。
とはいえ、読者の諸兄諸姉は「知らん奴が紹介してる知らんスポーツ」をすぐに始めようという気にはなかなかなれないだろうから、どうにかもう少し言葉を紡いでディスクゴルフの魅力を紹介しよう、というのが本記事の趣旨である。

案外そこいらでできる

うすうす御察しであろうとおり、ディスクゴルフを行うためには、原則専用のバスケットが設置されたコースへ赴く必要がある。

ついさっきまで名前も知らなかったスポーツの専用コースなんてものが、一体この世にどの位あるのか不安に思われるかも知れないが…
日本ディスクゴルフ協会(そういうものがあるのだ)のサイトによれば、なんと全国に50以上存在する。

www.jpdga.jp

筆者の住む東京都では、昭和記念公園、辰巳の森海浜公園、上柚木公園の3か所だ。

その他の地方の事情については協会のサイトに譲るが、「名前も聞いたことのないスポーツにしては、意外とやれるとこあるな」と感じて頂けたのではないだろうか。

金がそんなにかからない

ディスクゴルフでは、そこいらの「いわゆるフリスビー」よりもいくらか小さく薄く、さらに重量のあるディスクが使われる。

実家で犬に喰わせているフリスビーが使えないのは欠点といえば欠点だが、たいていのディスクゴルフコースでは、初心者用の専用ディスクをレンタルすることが可能だ。
筆者の知る限り、丸1日遊んで500円とかそこらで借りられるような所がほとんどなので、あとは家から動きやすい服装で出てくればただちにディスクゴルフを始めることができる。

「クラブとボールを使うほうのゴルフ」と比べれば、その初期費用の差は一目瞭然。
少し道具に凝り初めて自分用のディスクを買うようになったとしてもせいぜい1枚2,000円ほどで、10連ガチャを2回引く金でディスクを3枚買うことができる。
さらにガチャはワンタップでたかだか10回しか回らないが、フリスビーを勢いよく投げれば100回転はするので断然お得だ。

■ディスクをamazonで買おうとするとだいたい妙に高いのだが、これをはじめとしたいくつかの初心者セットは適正価格で売られている

ただし、次に紹介する理由で余計な出費がかさむ可能性は十分にあるので、そこだけ注意してほしい。

道具に凝れる

ディスクゴルフ用のディスクは、普通のゴルフにおけるクラブとボールの役割を兼ねており、「ドライバー」「ミッドレンジ(アイアンに近い)」「パター」などといった種別がある。 
ティーショットではドライバーを投げ、着地点から別のディスクに持ち替えてまた投げる…というのを繰り返してホールを回るわけだ。

さらに、同じ役割のディスクでも性能はそれぞれ微妙に異なり

  • コースの形態に合わせて、左、あるいは右に曲がりやすいディスク
  • プロが投げれば100mを優に超える飛距離が出るが、生半可なものが投げると狙った方に飛ばすことさえままならないディスク
  • 全力で投げてもあまり飛ばない代わりに「転がして飛距離を稼ぐ」ことができるディスク
  • 磁性体が含まれており、バスケットに吸い寄せられる(?)ディスク

などといったものが数百種存在する。

もしあなたが20代から30代前半で、小学生時代に「パワータイプ」「連射タイプ」「変化球タイプ」のビーダマンをたずさえて友達の家に行ったことがあるなら、ディスクゴルフでコースや状況に応じてディスクを選んだり、似たようなディスクを投げ比べたりする愉しみを想像して頂けるだろう。

f:id:chocoxina:20190604234140j:plain また最近製造されたディスクには、こういった感じでスタッツが書かれている(記法はブランドによる)。
それぞれの数字はいちおう飛距離や飛行経路に関するデータなのだが、ディスクを投げたことがなければまるでピンと来ないだろうから、ひとまず「『ジョジョの奇妙な冒険』におけるスタンドパラメーター」のようなものだと思ってくれて構わない。
かつて「広義の男児」だった者なら、こういった数字を見るだけでもワクワクするはずだ。

現に筆者は、この数字やプラスチックの材質による細かな違いを試してみたいあまり、すでに役割の被るディスクを2枚買っている。

スポーツとしては相当ラク

ディスクゴルフは紛れもなくスポーツであるが、必要な運動能力は相当に少ない。

1kmかそこらを2時間かけて休み休み歩くだけの脚力と、150g強の円盤を前に放り投げられるだけの腕力があれば、なんの問題もなく18ホールを回り切ることができる。
あなたが普段、仕事でもプライベートでも手首から先しか動かさない、インドア趣味のデスクワーカーだったとしても、大きな苦労はなく楽しめるはずだ。

さらにディスクを飛ばすときは自然と腰をひねり、腕を振り回す動きをすることになるため、デスクワーカーの肩・腰のコリを解消するポテンシャルも秘めている。

ただし、準備運動を怠ると、固まった筋肉をかばって普段使わない部位を負傷することがあるので、その点だけは十分に気を付けて欲しい。

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筆者は、仕事終わりに夜の公園でドライバーの練習を試みたところ1投目で上腕をぎっくりといわせ、サロンパスの小袋を一つ使い切るほどの損傷を受けたことがある。

ゴルフ用語がなんとなくわかるようになる

f:id:chocoxina:20190604234407j:plain ■15番パースリー、少しアゲンストが出て参りました(穏やかな声で)

ディスクゴルフは、その名の通りゴルフを基にした競技であるため、かなりの場面でゴルフ用語がそのまま流用されている。
第一投のための基準点は、もはやどこにもT字の道具など使わないにも関わらず「ティー」と呼ばれているし、ティーショットをしてからバスケットに入れるまでの一連の流れを「ホール」と呼ぶのも、考えてみればおかしな話だ。

そういう具合なので、ディスクゴルフをしていると、幼年期にオトナの隣で見ていたゴルフ番組に由来する知識が、自然と口をついて出てくるようになる。
ティーショット』で『フェアウェイ』を外したディスクを、どうにか3投目の『ロングパッド』でバスケットに沈めたとき、「これが『パーセーブ』か」とニュアンスを含めて腹落ちするようになるのだ。

また、これは魅力というよりも一種の「リスク」というべきものなのだが、ディスクゴルフをある程度するようになると、自分のスタンス(姿勢)やグリップ(握り)を一定に保つため、日常のふとしたときに「素振り」をする誘惑に襲われる。

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そんな自分の姿が「おじさんが駅のホームで傘振ってるやつ」に重なると気づいたとき、あなたは相当の気恥ずかしさと共に、世界が少し広がる感覚を得られるはずだ。

独りでできる

あなたがディスクゴルフを始めるに際して「人を集める」という障壁がないのは特筆すべき長所だろう。
なにせ他のスポーツにおいては、例えばフットサルなら10人、3on3なら6人、テニスでさえ2人いなければゲームが成立しないなか、ディスクゴルフは独りでも何ら体験を損なうことなくゲームを完了できるのだ。

むろん、複数人でコースを回れば、スコアを競ったり、暴投を笑いあったりでより場が盛り上がるだろうが…
最終的に誰か人を誘うにしても、まず独りで予習できることは大きなアドバンテージになるだろう。

f:id:chocoxina:20190604234739j:plain ■こちらはディスクゴルフ歴10年以上という友人。無職時代は毎日スーツで公園に来ては、独りでフリスビーを投げていたという。

外で身体を動かすと愉快

改めて思い返して欲しいのだが、あなたはここ数年、 f:id:chocoxina:20190604234833j:plain 丘に登ったり、 f:id:chocoxina:20161214123601j:plain 呆れるほど高い空に向けてなにかを飛ばしたり、 f:id:chocoxina:20190604235011j:plain ガチャンと音がたつほど勢いよく、物をなにかに投げつけたりしたことがあっただろうか? (格好よくキメるべき記事の結びで恐縮ですが、2枚目の画像はちょうどいいものがなかったのでフリー素材です)

かつて体育教師を忌み嫌い、水泳をサボり、教室で大声を出すサッカー部員を疎ましく見ていた我々も、やはり天気のいい日に体を動かすと気分がいいものだ。
そういった感覚を10年、20年ぶりに思い出すためにも、ぜひ一度、ディスクゴルフをしに出かけてみてほしい。

自分の手から離れたディスクが威勢よく風切り音を立てながら、前へ前へと飛んでいくのを見るだけでも、後悔はしないはずだ。

ddjam.jp

■あなたが東京在住でマイディスクが必要になったなら、日暮里のD.D.Jamさんに行くとよい。ディスクに精通した店主と、人間の扱いに精通した犬がいる。

新しい散歩のたのしみ「ノンポリウォール」について

住宅地を歩いていると

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こういった感じで、何らかの政党のポスターが貼ってある壁を目にする。

あまりにも見慣れた光景である上、政治・宗教・野球への深入りを本能レベルで避けている我々は、つい真面目に見ることもなく通り過ぎてしまうのだが、時々ちょっと気になるタイプの壁がある。

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同じ家屋に、こうして複数の政党のビラが貼られている場合があるのだ。

これ、大丈夫なんだろうか。

あいにくchocoxinaは政治に明るくない(ポジショントーク)のだが、政権与党と野党をいっしょくたに支持している人というのが、まあそんなにはいないだろうなということ位はわかる。

いったいどういう経緯でこのような状態に…と思って調べてみたところ、どうやらこのような壁の持ち主はたいてい特定の政党を積極的に支持してはおらず、ご近所からのビラ貼り依頼を何でもハイハイと受けている、というのが実態らしい。

塀のポスターは、家主のおおらかさの象徴だといえよう。

そして政党のポスターというのは概して、支持政党により多くの支持を集めるために、つまり卑近な目標としては選挙戦のために貼られるものであろうから――
あの壁には「おおらかな家主の良心のもと、各政党がバチバチに戦っている」という、ちょっとヒヤヒヤするような物語があるわけだ。

そこで今回、かようにスリリングな魅力を持つこれらの壁を「ノンポリウォール」と名付け、あくまでおおらかな目線で楽しむ方法を皆様にご提案したい。

「グレートノンポリウォール」の探求

ノンポリウォール鑑賞における定番の楽しみ方として、よりノンポリ的なる壁、すなわちより多くの政党のポスターが貼られた「グレートノンポリウォール」を探す、というのがある。

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基本的には、各党の関係を問わず、4政党以上のポスターが貼られていれば「グレートノンポリウォール」と呼んで差し障りない。

f:id:chocoxina:20190521132058j:plain ■これなんか相当グレートである

よりおおらかでより戦火の激しい、よりアンビバレントな壁は、見る物によりスリリングな興奮をもたらしてくれる。

グレートノンポリウォールの探求は「もっと味の濃い家系ラーメン」を探して食べ歩くような、初心者にもとっつきやすい楽しみ方といえるだろう。

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また、大きなノンポリウォールでは、全く同じ図案のポスターがいくつも貼られる「リフレイン」が発生するのも見逃せない。

ノンポリウォールの要件を満たしつつもより「リフ」の多い壁を探してみる、というのも一興だ。

「きのたけウォール」の蒐集

ところで、各党の党員さん(貼り手)がビラを貼って回るときというのは、「すでに他党のポスターが貼ってあるところ」に積極的に声をかけるらしい。
やはり許可が貰える可能性が高い上に、「アピール力」で他党と差を付けられたくない事情を考えれば、さもありなん、というところだ。

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さて、ノンポリウォールを探し歩いていると、ほどなく「ある特定政党同士の組み合わせ」をたたえた壁が非常に多いことに気付くだろう。
むしろ、単一政党のポスターだけが貼られた壁(ポリウォール)よりも数が多いのではないか、と思うほどの量だ。

この2政党のポスターのみが貼られた壁を、国民的チョコレート菓子「きのこの山たけのこの里」になぞらえて「きのたけウォール」と呼ぶ。

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ある日、片方の党員が壁の持ち主(フィールドオーナー)に掲載許可を取り付けると、ただちにもう他党の貼り手がやってくる…という光景が想像され、ミニマムながらもかなりの見ごたえを感じられるはずだ。

「グレートノンポリウォール」のような主流としての人気はないものの十分に味わい深く、さながら蕎麦屋のカレーを食べ歩くようにしみじみと鑑賞できるのが「きのたけウォール」の魅力である。

f:id:chocoxina:20190521132433j:plain ■これは「きのたけ」の取り合わせではなくただ小規模なだけのノンポリウォールだが、かえってレアでもあるため通に好まれる

「おかずウォール」の発見

ノンポリウォールは、ポスターを貼りたい事情のある貼り手の依頼に応じて発生・拡大するものなので、理論上は「政党のポスターでないもの」も貼られることがありうる。

そういった非主流の掲示物が貼られた壁、すなわち「おかずウォール」を探し出す、というのも悪くない愉しみだ。

f:id:chocoxina:20190521132518j:plain ■右下の探偵のポスターが「おかず」にあたる

基本的に、商店街やスーパーの近くなど、経済活動のある所では広告に近いおかずが貼られ、住宅街では選挙ポスターに近い、別種の政治的活動のためのおかずが掲示されていることが多い。

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この壁は「区営施設のイベント案内」という非常に公共性の高いおかずが貼られて掲示板化しており、なかなかのレアケースといえる。

おかずのバリエーションは土地によっても異なるため、各地を歩けばさながら「製麺所に注目しながらラーメンを食べ歩く」ような、ちょっと理系チックな楽しみ方もできるだろう。

ノンポリウォール鑑賞にあたっての諸注意

さて、当記事はノンポリウォール初心者のため、その愉しみを紹介することを目的とした記事であるが、しかしどうしても、読者の楽しみをそぐ可能性のある「注意喚起」をしておかねばならない。

ノンポリウォールは、フィールドオーナーこと壁の権利者の、多大なる厚意によって成り立つものである。
ひとたびそのことを忘れれば、

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この通り、貴重なノンポリウォールが消失する可能性が常にあるのだ。
この壁がなくなった理由が、鑑賞者にあるのか、それとも「貼り手」にあるのかは定かではないが、ともかく我々としても気を引き締め、万一にもフィールドオーナーの迷惑にならぬよう鑑賞したい。

さいごに

以上が、chocoxinaの提案する「ノンポリウォール」鑑賞の大まかな手引きである。

筆者としては、これを機会にみんな国政に関心を、などと言うつもりは一切ないのだが… それでも例えば「この土地ではこの政党が強いのか」というような、ちょっと「大人」な目線でノンポリウォールを見る楽しみ方も悪くないだろう。

逆に、そういった部分への深入りを一切放棄しながらでも、一度まじまじと選挙ポスターを眺めてみると「どの政党も、やたら似たような六角形のシールでポスター貼ってるな」など様々な発見ができるはずだ。

とはいえちょっと今回は内容がポリティカルに寄っていたので、ここで「最近流行りのやつ」を掲載してバランスを取りつつ、この記事を終わらせていただきます。

f:id:chocoxina:20190521132859j:plain ■おいしかったです